【アプローチ深掘り】ヒンジ&ホールド。バックスイングで手首を折り曲げたら、その手首の角度を維持したまま打つアプローチ。湯原の見解は⁉ 次いで、グリップの握り方でも変わる、と話が及ぶ《第121回》

ゴルフ スイング

バックスイングで軽くコックを使ったら、その手首の角度をフォローまでキープする中、ボールをヒット(=ヒンジ&ホールド)。するとポンと浮かせて、トロトロと転がっていく打球となって寄せていける。あの、フィル・ミケルソンも推奨する寄せ方……と思いきや、湯原に言わせると勘違いしている人が多いようで、きちんと使いこせていない傾向にあるようだ。一番大事なことはアドレス時のロフト角のままインパクトを迎えること。そこと照らし合わせつつ、ヒンジ&ホールドについての講義を受けよう。
すると、話はグリップの握り方に。「スクエアグリップとフックグリップでは手首が動く方向が違うこともしっかり頭に入れておく必要がある」と湯原。なるほど、自分(筆者)、ちょうどフックグリップでのアプローチを追究したいと思っていたんです、といった流れでレッスン。トータル、ナイスアプローチのヒントがあちらこちらに散りばめられた仕上がりに。どうぞ、宝探し気分でご聴講下さい

◆関連動画
《第109回》【アプローチ】グリーン周りでのチャックリやどトップは、もうほとんどなくなった。だけどなかなか1パットチャンス圏内に寄せられない。どうしたらいいんでしょうか? とのお悩みです

ゴルフ界随一の理論派プロ
 代名詞は切れ味鋭いアイアンショット
  東京国際大ゴルフ部監督
湯原信光
ゆはら・のぶみつ/1957年8月14日生まれ、東京都出身。レギュラーツアー通算7勝、シニアツアー通算1勝。東京国際大学所属
 7歳からゴルフを始め、74、75年と日本ジュニアゴルフ選手権制覇。日本大学櫻丘高校から日本大学経済学部に進学し、ゴルフ部へ入部。79年日本アマチュアゴルフ選手権を含む、27回の優勝を達成し、卒業後80年プロ転向。学生時代から定評のあった美しいスイングに磨きをかけ、日本を代表するショットメーカーとして君臨、一世を風靡した。
 特筆すべきはパーオン率の高さ。記録の残る85年以降2005年までの21シーズン中、19シーズンでベスト10入り。98、00、01年は1位に輝く。
 2013年7月、東京国際大学特命教授、および同大学ゴルフ部監督に就任。現役ツアープロがフルタイムで学生を指導する先駆者となった。
 ツアープロ、大学教授、ゴルフ部監督と“三足の草鞋”を履きながら22年4月、日本大学大学院 総合社会情報研究科 博士前期課程 人間科学専攻に入学。さらなるゴルフ理論を追究しつつ、入学5年後の博士号取得に向けて現在奮闘中。

《目次》
00:00 ヒンジ&ホールド
01:42 ミケルソンは…
03:12 基本ロフトどおりに
04:57 握り方を考える
07:25 練習場にて
08:37 握り方との相関関係

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