BMW選手権第2日目、松山英樹（33＝LEXUS）が驚異的なラウンドで4位に浮上しました。第1ラウンドを12位で終えていた松山は、この日6バーディー、ボギーなしの完璧な64でプレーし、通算7アンダーで週末に向けて大きく順位を上げました。首位とは7打差ですが、優勝争いに十分に食い込むチャンスを示すラウンドでした。
松山はパー5の4番でグリーン右バンカーから1・8メートルにつけてバーディーを奪い、5番でも2メートルにつけて連続バーディーを決めました。前半から見せた正確なショットと冷静なパットは、彼の経験と技術の高さを如実に示しています。
後半も松山のショットは鋭く、11番パー4では301ヤードを1オンに成功させ2パットでバーディーを奪取。13番パー3では237ヤードを2メートルにつけてバーディー。15番では10メートルの難しいスライスラインを沈め、17番パー3では214ヤードを1・5メートルにつけてバーディーを重ねました。
難しい状況でも松山は小技で乗り切り、2番ではグリーン手前から1メートルに寄せてパーをセーブ。10番ではラフから1メートル、12番ではバンカーから50センチ、18番でも左バンカーから1・5メートルにつけてパーを守りました。36ホールを終えてボギーなしは松山だけで、週末に向けてさらなる追い上げが期待されます。
松山の冷静さと集中力は特筆すべきもので、どのホールでもミスを最小限に抑え、リスクを計算した戦略的なプレーを展開しました。バンカーショットや長距離パットの精度は世界トップクラスであり、難しい状況からでも安定したプレーを見せました。
パー5での確実なバーディー獲得やパー3での長距離ショット成功は、順位を上げるための重要な要素でした。観客も松山の一打ごとに大きな歓声を送り、緊張感と興奮が会場を包みました。
同組のロバート・マッキンタイアは14アンダーで単独首位を維持しており、松山との差は7打ですが、戦略的に攻めれば十分に逆転の可能性があります。松山の攻撃力と安定感のバランスは、週末のラウンドでも大きな武器になるでしょう。
松山はショットの正確性だけでなく、メンタル面でも安定しており、難しい状況でも焦らず冷静に判断してショットを選んでいます。特にグリーン周りでの精度は目を見張るものがあり、ピンチをチャンスに変える力を持っています。
観客は松山の安定したパフォーマンスに魅了され、最後まで目が離せないラウンドとなりました。週末に向けて松山の勢いはさらに増すことが予想され、優勝争いの中心に躍り出る可能性も十分です。
松山のプレーは、技術、精神力、戦略性が結集した理想的なゴルフであり、他の選手にとっても手本となる内容でした。36ホールボギーなしでラウンドを終えるのは極めて稀な記録であり、彼の強さを証明しています。
週末のラウンドでさらに成長し、優勝争いに加わることができれば、BMW選手権は松山英樹にとって記憶に残る大会となるでしょう。彼の冷静さと集中力、正確なショットは、世界のトップ選手としての存在感を強く示しました。
今回のラウンドは松山自身のキャリアにおいても重要な一日となり、観客やゴルフファンにとっても見逃せないラウンドとなりました。週末に向けてさらに熱戦が期待され、松山英樹の挑戦はまだ終わりません。
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