まず、手にしたのはドライバー。フィニッシュで勢いよくシャフトが背中に当たり、スタンスが解けるほどのフルスイングでショットが放たれた。そこから10分間ほど力強いショット練習が続いたあと、メロンほどの大きさをした紫色のボールを首からかけて、ヒジとヒジの間に挟みながらアイアンを打つメニューに切り替わる。
黒宮幹仁コーチとスイングについて相談しながら調整し、約1時間半ドライビングレンジにこもっていた松山はショットも徐々に落ちついてきた様子だった。日も落ちはじめ、あたりは薄暗く、肌寒い。打席練習を終えると、パッティンググリーンに移動して最終調整に励んだ。
日本で唯一開催されている米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」の第2ラウンド。最大瞬間風速16.5m/sの強風が吹いた難コンディションに、2021年大会覇者の松山英樹は苦戦した。1バーディ・3ボギー・2ダブルボギーの「76」。初日の36位タイからトータル5オーバー・61位タイへと急落した。
<ZOZOチャンピオンシップ 2日目◇20日◇習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>