渋野日向子は、米女子ゴルフツアー「FM選手権」3日目のラウンドで、決勝進出にわずか2打届かず、2試合連続となる予選落ちを喫した。舞台となったのは米マサチューセッツ州のTPCボストン。6533ヤード、パー72の難コースで、賞金総額は410万ドル（約5億9500万円）、優勝賞金は61万5000ドル（約8920万円）とあって、出場選手たちにとって大きなチャンスの舞台だった。
は「足りないものばかりなので、何と言えばいいのか分からない」とコメント。第2ラウンドは日没サスペンデッドとなり、翌朝に9番から競技を再開。前日はわずか1バーディーに留まったが、この日は3バーディーを奪い、2ボギーでラウンドを終えた。通算スコアはイーブンパー144まで戻したものの、結果は82位。予選カットラインは通算2アンダーであり、渋野は決勝進出に2打不足した。
後半11番からの2連続バーディーで一時は通過ラインに肉薄。観客も息をのむ展開となったが、14番、15番で痛恨の連続ボギー。勢いが途切れ、勝負どころでのショットがわずかに狂い、決定的な差となった。渋野自身も「途中までいい流れが来ていた中、14、15番のボギーがすごく痛かった。来週は休みなのでしっかり練習したい」と振り返る。
今大会で今季20試合目の出場となるが、予選落ちはその半分となる10回目。トップ10入りは全米女子オープンの7位が唯一であり、シーズンを通して結果が安定していない。年間ポイントランキングは96位に位置しており、この結果を受けてさらに後退することが見込まれる。来季のフルシード権は80位まで、準シード権は100位までに与えられるが、その狭間に立たされた状況だ。
10月からはアジアシリーズが開幕する。そこでは出場選手が絞られるため、渋野にとっては崖っぷちの戦いが続くことになる。2019年の全英女子オープンで世界を驚かせ、笑顔と攻めのゴルフでファンを魅了した「シブコ」だが、いまや世界の壁に直面している。アメリカツアーの予選通過ラインは高く、イーブンパーでは生き残れない厳しい現実がある。安定感をいかに取り戻すかが最大の課題だ。
それでも、11番、12番での連続バーディーが示すように、実力の片鱗は随所に見える。潜在能力は疑いようがなく、あとはそれを安定的に発揮できるかにかかっている。休養を挟み、心身をリフレッシュすることが、復活へのカギとなるだろう。
渋野の挑戦はまだ終わっていない。予選落ちという結果は悔しいものの、それも未来の飛躍のための通過点にすぎない。ファンは再び、彼女の笑顔と強気なプレーが戻る日を信じて待っている。世界のトップステージで再び輝くため、渋野日向子は挑戦を続ける。その戦いの物語は、ここからが本当のクライマックスと言えるだろう。
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ディスクリプション（約1000語）とハッシュタグを作成しました。内容は渋野日向子選手のFM選手権での奮闘と課題、そして今後への挑戦を中心にまとめています。