米女子ゴルフツアー「FM選手権」の第2日、渋野日向子は暫定ながら97位に浮上しました。初日ではショットの乱れやグリーン上での苦戦が続き、107位スタートという非常に厳しい船出となりましたが、この日は気持ちを切り替えてコースに挑みました。TPCボストンという戦略性の高い舞台で、渋野は序盤から冷静さを取り戻し、安定感あるショットを見せる場面が増えました。
この日のラウンドは天候の影響もあり、日没順延という展開に。全ホールを回りきることはできませんでしたが、残り10ホールを翌日に持ち越し、ここからの「巻き返し」が注目されています。渋野は「まだまだチャンスはある。最後まで諦めずに戦いたい」と語り、勝負への意欲を示しました。
序盤ではバーディーチャンスを確実に仕留める場面もあり、ギャラリーからは拍手が湧き起こりました。特にパー5での攻め方には前向きな姿勢が見られ、持ち前のスイングから生まれる飛距離を生かしつつ、フェアウェイを外しても粘り強いリカバリーショットでつなぐ姿は、まさに「スマイルシンデレラ」と呼ばれる所以を感じさせます。
世界のトッププレーヤーたちが集う舞台で、わずかなショットのズレや判断の遅れが順位を大きく左右します。渋野はこの2日間を通して、自身の課題と改善点をはっきりと掴みつつあり、試合後のコメントからも「冷静さを取り戻したい」「もっと積極的にバーディーを狙っていく」という前向きな姿勢が伝わってきます。
日没サスペンデッドという特別な状況の中でも、渋野の表情は決して沈むことなく、むしろ挑戦者らしい輝きを放っていました。残り10ホール、彼女がどのような戦いを見せるのか、多くのファンが注目しています。ここからの数ホールが、大会を通じてのターニングポイントとなる可能性も十分にあります。
渋野は2019年の全英女子オープン優勝以来、世界の舞台で挑戦を続けてきました。スランプや不振の時期も経験しましたが、その度に立ち上がり、笑顔を忘れない姿勢で再びファンを魅了しています。今回のFM選手権でも、暫定97位という順位に甘んじることなく、最後まで全力で戦う姿は必ずや観る人の心を動かすことでしょう。
ゴルフというスポーツは、一打一打が勝敗を左右する緊張感に満ちていますが、渋野のプレーには「楽しさ」と「挑戦心」が常に同居しています。そのプレースタイルは世界のファンからも支持されており、今回のTPCボストンでの戦いもまた、彼女のキャリアに新たな1ページを刻むはずです。
⛳残り10ホールをどう攻めるのか。バーディーを奪い、順位をさらに押し上げるのか。それともリスクを最小限に抑え、確実に予選通過を狙うのか。ファンや解説者の間でも様々な予想が飛び交っています。いずれにしても、渋野が見せる「最後まで諦めないゴルフ」が再び光を放つ瞬間が、すぐそこに待っています。
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