渋野日向子、FM選手権第2日で日没サスペンデッド　予選突破へ残り10ホールで3バーディー必須

米女子ゴルフツアー・FM選手権第2日、舞台は米国マサチューセッツ州TPCボストン。総額410万ドル、日本円でおよそ5億9500万円のビッグトーナメントにおいて、渋野日向子が再び注目を集めました。午後組としてスタートした渋野は、前日2オーバー107位と苦しい順位から巻き返しを狙い、冷静かつ粘り強いプレーを披露しました。
この日は3番パー3で鮮やかなバーディーを奪い、その後はすべてパーでまとめる安定感。フェアウェーキープ率は6ホール中5回と高精度を誇り、さらに8ホール全てでパーオンに成功するなど、課題とされていたショットの安定感が光りました。日没により前半8番終了時点でサスペンデッドとなりましたが、ここまで通算1オーバーの暫定97位。予選カットラインは通算2アンダーであり、残り10ホールで最低でも3つスコアを伸ばさなければならないという厳しい条件に直面しています。
しかし、これまでも逆境を跳ね返してきた渋野には「勝負強さ」という大きな武器があります。2019年の全英女子オープンを制した時のように、誰もが驚く展開を引き寄せる力を持つ彼女。今回もまた、ファンは「シブコらしい粘り強いゴルフ」に期待を寄せています。本人も「なるべくボギーを少なくして、バーディーをたくさん取りたい」と語り、攻めと守りのバランスを重視する姿勢を示しました。
第3日へ持ち越された残り10ホール。緊張感漂う舞台で、渋野がどのように勝負を展開していくのか。その一打一打に世界中の注目が集まります。フェアウェーを確実に捉えるティーショット、正確なアイアンショット、そして運命を左右するグリーン上でのパット。すべてが揃った時、彼女はきっと予選突破への道を切り開くことでしょう。
ゴルフは数字だけで語れないドラマがあります。渋野が見せる挑戦の姿勢は、多くのファンに勇気と希望を与えます。今回の戦いもまた、彼女のキャリアにとって大きな経験となるはずです。厳しい条件の中で光る笑顔、その背中を押すファンの声援。すべてが一体となり、彼女をさらに強く成長させるでしょう。
残り10ホール、3バーディーが必要という極限の挑戦。ここからが本当の勝負です。スポーツの世界は時に残酷でありながら、奇跡のような瞬間を生み出すもの。渋野日向子がその奇跡を起こすかどうか、全ては次のラウンドに委ねられています。ファンはただ信じています――彼女が最後まで笑顔で戦い抜くことを。
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