2025年8月15日、女子ゴルフ界で大きな注目を集めたのは、渋野日向子と西村優菜の2人だった。国内屈指の名門コースで行われた今大会初日、午前スタートの渋野は、序盤からショットの精度に苦しむ展開となった。フェアウェイキープ率はまずまずだったものの、セカンドショットやミドルアイアンでの方向性ミスが目立ち、グリーンを捉えることができない場面が多発。前半9ホールのパーオン率はわずか33％にとどまり、攻めるゴルフができず守りのプレーを強いられた。
特に、ピンそばにつけることが難しく、バーディチャンスは平均10メートル以上と遠い位置からのパットばかり。それでも、渋野は粘り強いパッティングでパーを拾い、スコアの大崩れは回避。しかし、バーディは最後まで奪えず、2ボギーでフィニッシュ。ホールアウト後には「今日はショットがボロボロで、パーオン率も全然ダメでした」と率直な悔しさを語った。
一方、午後スタートの西村優菜は、午後から吹き始めた強い風の中でも冷静なマネジメントを貫いた。フェアウェイキープ率は驚異の80％、パーオン率も75％と安定感抜群。特にパー5では3打目をピンそば1メートルにつけ、確実にバーディを奪取。この日をイーブンパーで終え、好位置から2日目に臨む。西村は「風が強かったですが、グリーンセンターを狙うことで大きなミスを防げました。初日としては悪くないです」と手応えを感じている様子だった。
今大会はまだ初日が終わったばかりだが、渋野が2日目以降でどこまでショットを修正できるか、そして西村が安定感を武器に上位争いへ食い込めるかが見どころだ。ギャラリーの声援も熱く、日本女子ゴルフ界を代表する2人の戦いから目が離せない。
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