「ラフと高速グリーン、そして自分自身との戦い」渋野日向子の挑戦 #渋野日向子

渋野 日向子

「ラフと高速グリーン、そして自分自身との戦い」渋野日向子の挑戦

全英女子オープンのリンクスコースから一転、米国本土の木々に囲まれたコースへ。渋野日向子は、グリーンの速さとラフの長さに合わせ、スイングを再構築していた。

開幕前日、プロアマ戦を終えた後も午後7時近くまで練習を続ける。持ち球のドローを、手先ではなく体全体でコントロールする――その感覚を取り戻すためだ。「距離感を合わせるのに必死です」。ポアナ芝とベント芝が混ざるグリーンは、“止まって速い”という二重の難しさを持つ。

欧州で苦しめられたパターの不調も、この大会では克服しなければならない。ラフを避け、フェアウェイを捉え、そして自分自身の弱さにも勝つ。彼女の戦いは、技術の向上だけでなく、精神の成熟をも賭けたものだ。

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