【渋野日向子、スコットランドで見せた“再出発”の一歩──全英女子オープンへ向けた決意と覚悟】⛳️🇯🇵🌬️💪✨
2025年7月27日、英スコットランドのゲイレス・ダンドナルド・リンクスにて行われた「ISPS HANDA女子スコティッシュ・オープン」の最終日。6538ヤード、パー72の難コース、吹き荒れるリンクス特有の風、そして厳しい戦いの中、渋野日向子（26＝サントリー）が通算1オーバーの289で大会を終え、最終順位は50位となった。
この結果だけを見れば、「平凡」と言えるかもしれない。しかし、この4日間には、彼女のゴルフ人生において非常に意味のある一歩が刻まれていた。特に、5試合ぶりに予選を通過したことは、彼女にとっての「再スタート」の象徴だった。
初日、渋野は17位タイという好スタートを切った。リンクスの風とタフなコースに翻弄されながらも、丁寧なショットと冷静なマネジメントでスコアをまとめ上げた。しかし2日目以降は順位を落とし、最終的には50位という結果に。それでも、決して下を向くことはなかった。
最終日のプレーは、3バーディー・1ボギー・1ダブルボギー。特に後半の苦しい流れの中、最終9番パー4でのバーディーは、彼女の意地と集中力の証だった。その一打で、72というスコアを確保し、イーブンパーでの締めくくりに成功した。
「ショットは良かった。ほぼ完璧だった。あとはパットさえ決まれば…」──そう語る彼女の表情は、悔しさと同時に自信も感じさせた。完璧なショットを打ちながら、スコアに結びつかないもどかしさ。それでも、自分の現在地と真剣に向き合う姿勢に、多くのファンが心を打たれた。
今回のスコティッシュ・オープンは、ただの通過点ではない。4日間を戦い抜いたという事実そのものが、彼女の進化の証なのだ。リンクスという舞台で、自然と戦い、自分自身とも戦った日々。そこにこそ、渋野日向子のゴルフの真髄があった。
そして彼女の視線は、すでに次の戦い「全英女子オープン」へと向かっている。2019年、初出場で優勝という快挙を成し遂げた記念すべき大会。2022年には3位に入るなど、彼女にとっては「原点」とも言える舞台だ。しかし、過去2年間は予選落ちという苦しい結果に終わっている。
「（最近は）2年連続で（予選で）落ちているので、頑張りたい」──その一言に込められた決意の強さが、今の渋野を支えている。単なる懐古でもなく、焦りでもない。これは、自分を信じて次のステージに向かう“前向きな覚悟”だ。
今シーズン、思うように結果が出せなかった試合もあった。しかし、ゴルフとは積み重ねのスポーツ。今日の一打が、明日の勝利に繋がる。その信念を持って、渋野はまたティーグラウンドに立つ。
リンクスの風に吹かれながらも、最後まで崩れずに戦い抜いた彼女の姿は、多くのゴルフファンの心に深く刻まれた。そして誰もが思っている──あの「スマイリング・シンデレラ」が、もう一度世界の舞台で輝く日を。
2025年の全英女子オープン、ウェールズの地で、再び渋野日向子の物語が動き出す。果たしてそこには、あの時のような笑顔とガッツポーズが待っているのだろうか。私たちは信じている。彼女ならやってくれる。再び世界を驚かせるその日を。
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