「長く感じた3年半」畑岡奈紗が涙の通算7勝目 54ホール短縮競技で荒木優奈にプレーオフ勝ち

畑岡 奈紗

◇日米女子ツアー◇TOTOジャパンクラシック 最終日(9日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇雨(観衆2696人)

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畑岡奈紗が荒木優奈とのプレーオフを制し、2022年4月の「DIOインプラントLAオープン」以来、ツアー通算7勝目を飾った。日本開催大会では2018年以来2勝目。日本勢による米女子ツアー優勝は前週マレーシアで行われた「メイバンク選手権」に続いて今季6人目(7勝)となった。

未明からの雨によるコースコンディション不良のため、中断中だった最終ラウンドの中止が午後0時58分に決まった。前日の第3ラウンド終了時点で通算15アンダーの首位で並んでいた2人のプレーオフは、パー5の18番パー5を130ydのパー3に変更して実施。1ホール目でパーを拾い、ボギーの荒木を下した。

グリーン上で両手を雨雲に向けて掲げ、うれし涙を流した。「3年半ぶりに優勝できてすごくホッとしています。本当に長く感じた3年半だったんですけどサポートしていただいているたくさんの方のおかげで優勝できたと思います」と、感慨深げに語った。

中断中も「待っている時間もすごく長く感じたが、いま自分のできることに集中してやろう」と緊張感を保った。10m近いバーディパットは「長いパットの距離感が合っていなくてショートする傾向があった。しっかり打ち切ることを意識していた」と3mオーバーしながら、返しを沈めた。「(パーパットは)ちょっと弱かったなと思ったんですけど、最後に転がってくれて入ってくれてホッとしました。7勝目まで本当に長かったが、また優勝インタビューできることがうれしい。また勝てるように頑張りたい」と声援に応えた。

14アンダーの3位にメイバンク選手権からの2連勝がかかった山下美夢有。国内ツアーの年間ポイントレース(メルセデスランキング)トップの佐久間朱莉が12アンダー4位に入った。19年大会を制した鈴木愛が11アンダー5位で終えた。

前年優勝の竹田麗央は6アンダー21位でフィニッシュした。

<上位成績>
優勝/-15/畑岡奈紗
2/-15/荒木優奈
3/-14/山下美夢有
4/-12/佐久間朱莉
5/-11/鈴木愛
6T/-10/申ジエ、高橋彩華