ワイルドホース女子ゴルフクラシックがオレゴン州で華やかに開幕し、日本から参戦している原英莉花が初日から圧巻のプレーを披露した。6643ヤード・パー72の難コースで行われた大会初日、原は7バーディ・2ボギーの「67」をマークし、トータル5アンダーで6位タイにつける好スタートを切った。大会は米国女子下部ツアーの一環でありながら、世界を目指す若手や実力者が集まる注目の舞台。原にとっても、自身の可能性を証明する大きなチャンスとなった。
原のプレーは序盤から観客の目を引いた。伸びやかなスイングと確実なパッティングでバーディを積み重ねる姿は、米国メディアからも「攻めのゴルフ」と称賛された。特に前半でリズムをつかんだ原は、後半も冷静なプレーでスコアを伸ばし、初日の段階で優勝争いに食い込む可能性を十分に示した。華やかなドレスアップ姿でも話題を集める原は、まさに「モデル級プロゴルファー」として注目される存在であり、その魅力はコース内外で輝きを放っている。
一方、日本勢の他選手は苦戦を強いられた。谷田侑里香は1アンダーで61位タイとやや伸び悩み、伊藤二花は1オーバーで93位タイ。さらに長野未祈は3オーバーの115位タイと出遅れ、厳しい初日となった。彼女たちにとっては巻き返しが求められる状況であり、残りラウンドでの挽回が大きなテーマとなる。
大会をリードしたのはアメリカのジュリア・グレッグ。初日から10アンダーという驚異的なスコアを叩き出し、単独首位に立った。その完成度の高いプレーは「完璧なラウンド」と評価され、優勝候補として注目されている。2位には7アンダーでアマリ・アベリーが続き、上位はアメリカ勢が占める形となった。
それでも、日本人選手が上位に食い込んでいることは大きな意味を持つ。原が米国で安定した結果を残せば、世界に挑戦する日本人女子ゴルファーの新たな道を切り開く存在になるだろう。今回の大会は賞金総額25万ドル（約3671万円）、優勝賞金は3万7500ドル（約550万円）。金額以上に価値のあるのは「実績」であり、ここで勝ち取る名誉が次のステップへとつながる。
米国の環境や芝質に適応しながら、原が示した冷静さと集中力は、今後の成長を大いに期待させる。世界を目指す戦いはまだ始まったばかりだが、この初日の「67」はその第一歩として十分に輝かしいものだ。日本のファンにとっても、海外で活躍する原の姿は誇らしく、今後のラウンドでさらにスコアを伸ばすことに期待が高まっている。
この大会をきっかけに、原英莉花という名前がより広く米国で知られる可能性もある。華やかな存在感と実力を兼ね備えた彼女は、国内外を問わず注目されるスター性を持っており、今後のツアーでの活躍は女子ゴルフ界全体に大きな影響を与えるに違いない。
原の挑戦はまだ始まったばかり。彼女の笑顔と力強いプレーが、ワイルドホースGCの青空の下でどのような物語を描くのか、多くのファンが注目している。
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