神奈川県・横浜カントリークラブで開幕した米男子ツアー「ベイカレント・クラシック・プレゼンテッド・バイ・レクサス」初日。秋晴れの空の下、世界のトッププレーヤーが集結し、熱戦が繰り広げられた。注目の日本勢では、若きエース金谷拓実が5バーディ、2ボギーの「68」をマークし、3アンダーで首位と1打差の4位タイ発進。ティーショットの安定感と精度の高いアイアンショットが光り、ギャラリーからは歓声が絶えなかった。金谷は「ショットもパットも良い感触だった。明日も攻めの姿勢で挑みたい」と自信を見せた。
同じく日本勢の大西魁斗も1アンダーの19位タイと好調な滑り出し。飛距離と正確性を兼ね備えたショットで上位を狙う構えを見せた。注目の松山英樹は3バーディ、4ボギーの「72」で1オーバー、34位タイ。内容的には惜しい場面が多く、パッティングが噛み合わなかったが、2日目以降の巻き返しが期待される。
首位にはマックス・グレイサーマン、バド・コーリー、ブライアン・キャンベルのアメリカ勢3人が4アンダーで並び、海外勢も強さを見せつけた。彼らの後ろにはアダム・スコット、サーヒス・シーガラ、ニコライ・ホイガールトら世界の実力者たちが3アンダーで追走。ベテランと若手が入り混じる激しい展開となった。
また、2023年王者コリン・モリカワやザンダー・シャウフェレはイーブンパーの25位タイ。ウィンダム・クラークは2オーバーの42位タイとやや出遅れた。昨年覇者のニコ・エチャバリアは1アンダー19位タイで静かなスタート。
日本勢の中では、蝉川泰果と金子駆大がイーブンパー、比嘉一貴、小西たかのり、小林大河（アマ）らが1オーバーで健闘。アマチュアの小林は堂々たるプレーで観客を沸かせた。石川遼は3オーバーと苦しい立ち上がりながらも、次戦への希望を残した。
横浜カントリークラブ特有の戦略的なコース設計が選手たちを試し、1打のミスが命取りとなる難しい舞台。首位との差はわずかで、2日目以降の展開次第で大きく順位が入れ替わる可能性が高い。
果たして、金谷拓実が日本勢としてトップに立ち、悲願の米ツアー初制覇を成し遂げるのか。それとも、松山英樹が王者の貫禄を見せ、逆襲に転じるのか。秋の横浜で、世界中の注目が集まっている。
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