# J.J.スポーンが劇的バーディでメジャー初優勝、松山英樹は42位に終わる
2025年全米オープンゴルフ選手権は、J.J.スポーン(米国)が劇的なバーディでメジャー大会初優勝を果たし、松山英樹は通算12オーバーで42位タイという結果に終わりました。
## J.J.スポーンの劇的優勝
34歳のJ.J.スポーンは、最終日4バーディ・6ボギーの「72」をマークし、トータル1アンダーで逆転勝利を収めました。これは彼にとって3年ぶりのツアー2勝目であり、キャリア初のメジャータイトル獲得となりました。
スポーンはスタートから苦しい展開で、3連続ボギーに続き5番からも2連続でスコアを落とし、前半は「40」で後退しました。しかし、悪天候による中断を経て復調し、12番と14番でスコアを伸ばすと、17番でのバーディで単独首位に浮上しました。
勝負を決めたのは最終18番パー4で、2打目を約20メートルにオンした後、優勝が決まる場面で放った3打目のパットが完璧なラインを描いてカップイン。大ギャラリーが熱狂する中、スポーンはパットを放り投げて喜びを爆発させ、キャディと抱き合って歓喜の涙を流しました。
スポーンはこの勝利について「こんな結末を迎えるなんて夢のよう」と語り、特に父の日であるこの日に娘たちと共有できた喜びを強調しました。
## 松山英樹の成績
松山英樹は最終日に3バーディ・1ボギーの「68」をマークし、通算12オーバー・42位タイで大会を終えました。
松山は14オーバーの63位タイから最終日をスタートし、序盤2番で6mのフックラインを流し込んでバーディを奪うなど好調なスタートを切りました。301ydで大会史上最長となった8番パー3ではボギーを叩きましたが、12番パー5で残り約100ydからの3打目をピンそば1mにつけるなど、随所に精彩を見せました。
特に印象的だったのは最終18番で、フェアウェイから残り200yd弱の2打目をピン手前60cmにつけ、バーディでフィニッシュしたプレーでした。これにより、2016年大会(予選落ち)を含め、オークモントCCでは6ラウンド目で初めてアンダーパーを記録しました。
## 大会のハイライト
– **賞金**: 今大会の賞金総額は2150万ドル(約30億9900万円)で、優勝したスポーンは430万ドル(約6億1980万円)を獲得。
– **上位選手**: 2位はロバート・マッキンタイア(スコットランド、1オーバー)、3位はビクトル・ホブラン(ノルウェー、2オーバー)。
– **世界ランク1位のシェフラー**: トータル4オーバーで7位タイ。
– **マキロイ**: トータル7オーバーで19位タイ。
松山英樹はこの大会を通じて、タフなコース条件と戦いながら、最終日には持ち前の底力を見せつけるプレーを見せました。特に予選2日目には、カットラインぎりぎりの状況で18番ホールで4mのバーディパットを決め、週末プレーへつなげるなど、粘り強い戦いが光りました。